高いスーツと安いスーツ。こんなに違います。

出典 http://www.007.com

スーツを売る仕事をしていると、この仕事をするきっかけになったのは007のクールなスーツスタイルに魅せられて、という方も多いです。

また、特にご年配のお客様からですが007の話題が出てくることもちらほらあります。スーツを語る上では切っても切れない関係にあると言えます。

エレガントなスーツを多彩に着こなしているジェームズボンド、ご存知の方も多いかもしれませんがスーツはアンソニー・シンクレア(サヴィルロウに名を連ねるテーラー)によるフルオーダー、ブリオーニ、トムフォード等知る人ぞ知る高級ブランド達です。

ちなみに私はショーンコネリー演じるジェームズボンドがイチオシです。舞台が日本になっている作品もありましたね。今回はボンドが着ているようなハイグレードなスーツについて触れていこうと思います。

生地による違い

まず目に見てすぐにわかる部分だと思いますが当然高級なスーツは生地にこだわってます。

主に高級な素材を用いて生地を織るメーカーが名を連ねるのはイタリアとイギリス。この2国のメーカーがその大半を占めています。

イタリアの2大ブランド、ロロピアーナとエルメネジルドゼニアが世界で最も有名と言えるでしょう。

上記の2社はテキスタイルメーカーでありながらも自社のオリジナル製品も手がけているので耳にした事のある方も多いのではないでしょうか。

メリノウールが有名

よくユニクロのニットなどにも使用されているので耳にする事もあると思いますが、このメリノウールというのは、メリノ種と言われる羊の原毛のことを呼びます。

メリノウールの産地はオーストラリア、ニュージーランドなどが有名であり希少性もあり産地もかなり限られる分、原価も上がります。



super表示

super表示など、糸についても詳しくはこちらでも紹介してます。

super○○sってなに?上質な生地の見分け方
ある程度スーツを購入している方は目にすることもあると思いますがこのsuper表示、実は少し複雑で実際に売っている側の販売員の方もイマイチうまく説明できない方も多かったりします。super100'sくらいから生地メーカーやス...

よくあるsuper○○○sなんて表記もありますがこの数字が高いほど原毛が細くなるため、織られる生地も高密度になり、シルク等を混紡して出す艶とはまた違う上品な光沢、ドレープ性を生みます。

これが全てとは言いませんが、生地を選ぶ際の判断材料の1つとしてこのsuper表示も参考にしていただければと思います。

そして皆さんもご存知の高級素材、カシミヤやシルクなどの天然素材をウールと混紡した生地もやはり高価になってきます。

カシミヤと言えばコートやニット等主に秋冬向け素材のイメージが強いと思いますが春夏のスーツ地の素材として使用されることもあるんです。

仕立て

3種類のオーダーメイド

ここは目に見てわからない部分ですがスーツは大きく分けるとレディーメイド(既製服)とオーダーメイドの2種類。そしてオーダーメイドは3種類あります。

  • パターンオーダーメイド
  • イージーオーダーメイド
  • フルオーダーメイド

パターンオーダーメイドから順により人の手が加わりますので価格は上がっていきます。

フルオーダーメイドは仮縫い等の工程を経てサイズ感やデザイン等も注文者の要望に合わせて受注する為、価格は最低でも30万円以上からです。

毛芯仕上げと接着芯仕上げ

これも目で見て確認できる部分ではないのですが、この芯地はスーツを製造する中で必ず必要な部分であり、ジャケットの前見頃の内部に使用される素材です。

芯地には接着芯と、天然素材を使用した毛芯があり、天然の馬の尻尾を用いて作られるものが最高級と言われています。

一般的に接着芯仕上げよりも総毛芯仕上げの方がラペルが立体的になり、湿気などにも強くなるので高級スーツのステータスとされています。

なにより手間暇がかかる仕様であるため、大量生産の安価なスーツ等はコストも考慮して接着芯で代用する場合が多いです。

ただし、ブランドによっては軽さや通気性などを考慮してあえて毛芯よりも接着芯を採用している場合などもあります。

手で実際に触ってみても中々わからない部分なので、確認するのであれば販売員に尋ねてみるのが間違いないですしそのブランド独自のこだわりなども聞けるかもしれませんね。


生産国による違い

既成服はもちろん、上記のパターンオーダーメイドとイージーオーダーメイドも縫製する国をアジアにしたりすることによってコストをかなり抑えることもできます。

さらに最近は大手セレクトショップ等も多数採用しているアジアの工場も品質や安全性が上がってきていると言われているのでコストパフォーマンスに優れたスーツも増えてきています。

やはり高価なスーツはイタリア製になる事が多いです。その技術はもちろんですが、イタリア製という響きだけでも良いものというイメージを持つ方が多いと思います。

ちなみにスーツ製造に関して高度な技術を持ち良質な製造ラインを確立している工場があるのはイタリアと日本だと言われてます。

特に日本では日本アパレルファッション協会により認定されるジャパンクオリティ等(主に生地の織り、染色整理加工、縫製、、販売を一貫して日本で行なっている企業が対象)世界に誇れる技術を確立してます。

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